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●ラインシステム強度試験(番外編) |
−摩擦系ノット・編み込み回数別強度テスト〜新ノット?− |
−2009年1月実施− |
条件1.使用したラインは、今シーズンシーバスに使用する目的で2009年1月に購入した、「ファイヤーラインEXT 1.0号」のPEライン。
条件2.使用したリーダーは昨年10月頃購入した「VARIVAS VEP ショックリーダー25lb」。両製品共製造年月日は不明。
条件3.FGノットの編み込み部を(10回、12回、15回)とし、補強部分は作らずに所定の回数を編み込んだ後ハーフヒッチで仮止めした。
条件4.試験用ノットは各1本のみ(手抜き)。 |
実験方法は●ラインシステム強度試験(第1回)−使い古したPEラインそのものの強度−と同様であるが、
2時間以上常温水に浸すことをせず、試験直前に浸した。
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試験結果 |
編み込み回数の違いによるノット強度 |
号数 |
PE実測値
lb(kg) |
ノット試験値(kg) |
10回 |
12回 |
15回 |
FGノット
12回完成形 |
1.0号 |
24.6(11.15) |
8.65 |
9.30 |
9.30 |
9.45 |
強度(%) |
77.6 |
83.4 |
83.4 |
84.8 |
1ポンド=0.453kgとして計算。PEを交互に編んだら1回とする。
上表より、
摩擦系の編込みは、やはり12〜15回位がちょうどいい。
あとは、リーダー端部(切り口)によるPEラインへの損傷をなくす為の補強となる。
FGノットとSFノットの違い
FGノット
今回試験したノットは、補強部を作らず、編み込み後のハーフヒッチのみで、
FGノットの補強部分を省略したものだ。
PEラインの編み込み最後に行うPE支線によるハーフヒッチは、
ずへり防止に絶大な効果を発揮し、
補強無しのまま引っ張り試験を行っても十分な強度が得られ、
ずれる(抜ける)様なことは全く無かった。
キャストによる編み込みの解けや、
メインラインの損傷防止の為の補強の仕方は、
出所によって差異はあるが、
初期強度に関係は無いのである。
PEライン本線自体は、編み込み末端からリーダーに沿って一直線となるため、
効率よく編み込み部に力が掛かり、強度を保つことが出来る様だ。
ウェーディング中でも両手と口だけで出来る優れたノットであるのは間違いない。
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SFノット
一般にSFノットと称されているノットは、FGノットに比べて強度が劣る。
このSFノットは、編み込み後のPE支線によるハーフヒッチが無いため滑りやすい。
この滑りによる抜け防止の為にリーダーをユニノット(3回)する必要がある訳だが、
このユニノットがくせ者で、
引っ張り荷重を増して行くと、ユニノットの中に編み込みがずれ込み(1〜2mm)、
最終的にはユニノット末端の折り返し(曲がり)で編み込みがひっかかる形になる。
この時、PEライン本線はまっすぐにならず、
部分的に荷重が掛かってしまい
強度が落ちてしまう原因の様です。
どうせ編み込むのならFGの様な編み込み
(編み込み最後はPE支線でハーフヒッチ)
にした方が良いと言う結論である。
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新・組み合わせノット
FGノットの強度とSFノットのリーダー処理を組み合わせる。
編み込み(12〜15回)はFGノットの様に、最後にハーフヒッチをしてすべりを防止する。
↓
編み込みを締める前に、リーダーをユニノット3回で軽く締める。
↓
次に、編み込み最終端部を徐々に締め付けながら、
ユニノットの中間まで入れて強烈に締める。
↓
ユニノットを強烈に締める。
↓
補強は本来必要ないのだが、安全パイとして、
PE支線でPE本線へハーフヒッチを数回行い保護する。
要は、SFノットに近いが、編み込み最後で、
PE支線でハーフヒッチを1回入れるだけ。
それがこれだ!
強度試験はしていないが、
編み込み部がFGノットと同様であるから、
強度はFG並であると思われる。
また、FGの補強であるハーフヒッチを多数行うことが無いため、
短時間で出来る。
わずかな結びコブが有り、
真っ暗な夜でもノット部がトップガイドに入ったことを知らせてくれるため、
巻き過ぎ防止効果も有るだろう。
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リーダーの結びコブがどうしてもイヤだと言う人は、
こんなノットはいかがだろう?
FGノット改良版
こちらの方は限りなくFGノットに近い(下の写真と比べて!)。
リーダーの切り口を見えない様にし、
補強の編み込みを半分程に少なくした。
初期強度もFG並なはずだが、実釣に耐えられるかは不明です。
この写真はFGノットの基本形。
強度試験用に作った物であるため、リーダーの切り口がちょっと出過ぎだ(笑)。
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以上
写真の左側は試験前、右が試験後
編み込み回数が少ないと、編み込み最初の部分のリーダーが切れる
PEメイン破断
PEメイン破断
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PEメイン破断
NO.21.●−監督ノット強度テスト−<NO.22.●−編み込み回数の違い−>NO.23.●−2008秋田シーバス釣果を検証−
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