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●ラインシステム強度試験(第8回) |
−スナップ結束強度テスト− |
−2009年1月実施− |
条件1.使用したリーダーは、「VARIVAS VEP ショックリーダー25lb」。2008年10月頃購入。製造年月日は不明。
条件2.使用したスナップは、valleyhill.comのクイックスナップ#1.5(35lb)をメインとして、参考テストにクロスロック、ワイドスナップ有り。
条件3.接続は「漁師結びタイプ1、漁師結びタイプ2」。僕が主に使用しているノットです。下記にその方法を記す。 |
実験方法は●ラインシステム強度試験(第1回)−使い古したPEラインそのものの強度−と同様であるが、
2時間以上常温水に浸すことをせず、試験直前に浸した。
漁師結びタイプ1
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漁師結びタイプ2(完全結びとも言う)
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試験結果 |
VARIVAS VEP ショックリーダー25lb 漁師結びタイプ1 |
リーダー公表強度
lb(kg) |
実測値(kg) |
% |
値1 |
値2 |
値3 |
平均 |
25(11.325) |
8.35 |
9.85 |
9.00 |
9.067 |
80.1 |
1ポンド=0.453kgとして計算
VARIVAS VEP ショックリーダー25lb 漁師結びタイプ2 |
リーダー公表強度
lb(kg) |
実測値(kg) |
% |
値1 |
値2 |
値3 |
平均 |
25(11.325) |
8.15 |
12.70 |
11.30 |
10.717 |
94.6 |
1ポンド=0.453kgとして計算
タイプ2の値1が極端に小さく再試験をすれば良かったのだろうが、
”めんどい” ので止めた(笑)。
また、タイプ2値2の実測値が公表強度を超えているのは、
2時間の常温水への浸水を行っていないのと、
VARIVS VEP ショックリーダーが、IGFA規格でないことが考えられる。
−考察−
「漁師結びタイプ1」は、
簡単で強度も○ということで、
昔から良く使用しているノットだが80%と意外に弱い!(笑)。
って言うより、ここから切れて欲しいんで、これでいいのかも。
あとでシステムのトータルバランスを検討してみましょう。
「漁師結びタイプ2」は、
値1を除けば、ほぼ100%に近い!。
主にフロロライン直結でワームフック等を結ぶ場合に多用していたノットなので、
こけで正解だったようだ。
上の写真を見て気付いた人も多いかと思います。
そうです。
10kgを超える荷重を掛けると、
変形したまま元に戻りません。
引っ張り荷重をかけ続けると、
ひっかけるカギのところが内側にずれてきました。
今回の実験では、完全にスナップが破損する前に
ノット部が切れた。
次の写真は、同サイズのクロスロックスナップです。
荷重から解放されると完全に元の形に戻りましたが、
リーダーが破断する直前には、
(CGにて加工しました)
このように変形します。上の写真と見比べてください。
同様に、ワイドタイプのクロスロックスナップです。
こちらも上のタイプのスナップ同様に荷重による変形が起き、
弾性限界を超えたため、元の形には戻りませんでした。
それも8kg台だし、、、。
−考察−
クイックスナップのメーカー公表強度は、35lb(15.86kg)
実験から、およそ10kgの荷重を境に弾性が失われるので
スナップの選択は、
必要強度の1.6倍以上必要である。
リーダーが25lbなら
最低=25lb×結束ロス(0.8)×1.6=32lb
or
最高=25lb×結束ロス(1.0)×1.6=40lb
必要以上に大きかったり、
線径が太く過強度のスナップは、
ルアーの動きに悪影響を及ぼすことになるので
それなりの物が必要。
耐久性に関しては、安価な物であるため、
弾性が失われ変形が認められたときや、
異常が無くても2〜3釣行毎に
交換することが望ましいと思います。
次回は、−最終回−
今までの実験結果からのまとめみたいなもんで、
とりあえず一区切りということで締めくくります。
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NO.18.●・・・(第7回)−FGノット−<NO.19.●・・・(第8回)スナップ結束>NO.20.●・・・(最終回)トータルバランス
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